冨美家で熱々鍋焼きうどんを食べた後は、
お買い物をしがてら建仁寺へと向かいました。
臨済宗建仁寺派の大本山で、栄西禅師によって開山されました。
栄西禅師は、宋への修行の際に茶種を持ち帰り、日本で初めて栽培を開始。
そのことから、喫茶を普及した”茶祖”でもあります。
花見小路を抜けた都会ど真ん中にある大寺院ですが、
一歩境内に入ると静寂さが漂います。
方丈に入るとまず現れるのが、俵屋宗達作の『風神雷神図屏風(国宝)』
金箔の雅やかさと、向き合う風神と雷神の迫力を感じます。
「国宝なのに何故に写真撮影が出来る!?」と、驚いたのですが、
こちらの屏風は高精細デジタル複製。
文化財はすべてデジタル複製されているので、
建造物内はどこも写真撮影がOK。
桃山時代に描かれた海北友松筆の襖絵『雲龍図』
何枚もの襖に渡って描かれた二匹の龍は、
お互いを意識し合いながら飛び交っている様でした。
方丈から法堂へは、建物をつなぐ廊下を歩きます。
この廊下、外にむき出している状態で、
写真正面の柵を開けて向こうに渡ります。
(こちら側と向こう側の柵の間は、外を歩く人の通り道)
柵は普通に開くのですが、たまにひっかかってしまうそうで、
前の人にぴったりくっついて閉まる前に出入りしました(爆)
寒~い外をスリッパ一つで歩くのはかなり厳しいです(^-^;;
ですが、その寒い修行を乗り越えると~・・・
双龍図~ヘ(゚∀゚*)ノ
1765年に立てられた法堂には、本尊釈迦如来像と脇侍迦葉尊者、阿難尊者が祀られています。
この須弥壇も床から高い所にあり、天に昇る様な雰囲気を醸し出しています。
天井一面に広がる『双龍図』は、2002年に創建800年を記念して描かれたもの(小泉淳作画)
二匹の龍が絡まり合う姿は、頭から胴体をたどってもなかなか尻尾にたどり着けず、
まるで宇宙の渦を彷徨っているかの様でした。
広大な境内ですが、塔頭が集中して並んでいるので、
意外と短時間で回ることが出来ます。
ただ、この時点でかなりある気づかれていたので、
早々に建仁寺を後にし、お茶をしに行きました~(笑)